ノラ猫の不妊手術について

西宮市所有者のいない猫対策活動員設置要綱 西宮市所有者のいない猫対策活動員設置要綱 所有者のいない猫に関する問題は、地域によって生息状況や地域住民の考え方が異なり、その対応もさまざまであることから、動物管理センターでは住民や地域からの要望に応じて、忌避方法の紹介、無責任な餌やり者への啓発や看板・チラシの提供等も行うとともに、猫の繁殖抑制のための不妊手術費用の助成制度を設けております。

毎年全国の自治体で約10万匹の猫が収容され、その多くが処分されています。また、殺処分される猫の殆どは不妊去勢手術をされていないために生まれた、生まれて間もない子猫です。所有者のいない猫は生活環境が厳しく、寿命は短いと言われていることから、不妊手術を行い地域住民で適切な管理を行えば、猫による被害を減らしていくことも可能となります。時間はかかりますが、猫の数を減らすことに成功した事例もあります。西宮市では、所有者のいない猫に不妊手術を行う際に、その費用の一部(1頭につき最大で雌10,000円、雄5,000円)を助成することにより繁殖を抑制し、良好な生活環境を保全する活動の広がりを促すことを目的として、平成20年7月よりこの制度を開始しています。

【助成の対象者】

西宮市内に住居または勤務先を有する20歳以上の方で、西宮市動物管理センターの職員と面談を行い、「西宮市所有者のいない猫対策活動員指針」に基づく活動ができる方を活動員と認定し、活動員が実施する不妊手術に対して助成金を交付します。

【活動内容】

西宮市内に生息する猫に対して、猫が生息する地域からの合意を得た上で、動物病院で不妊手術を行います。その後、「西宮市所有者のいない猫対策活動員指針」に基づく活動を行います。

【助成金額】

1匹の猫の手術につき、雌10,000円、雄5,000円を上限に助成します。手術が上限以下で行われた場合は、実際に手術をした費用とします。ただし、助成金の各年度予算の範囲内とします。

詳しくは西宮市動物管理センターまでお問い合わせ下さい。

助成の手続きの流れ

【所有者のいない猫対策活動員の認定】

活動希望者が市へ申請を行い、市が示す活動指針に努めることを確認し、活動員として認定します。

【活動地域での合意形成】

活動員は活動地域(猫の生息する地域)にて、地域代表者に「合意書」へ署名してもらいます。

【不妊手術等の活動開始】

合意書と活動申請書を市へ提出します。申請の認定後、活動員は猫を捕獲し動物病院で不妊手術を行います。手術した猫には耳カットをしてください。

【助成金の支払い】

手術した動物病院の領収書の写しを添付し、請求書を市へ提出します。市は確認後、口座への振込み等で助成金をお支払いします。

西宮市所有者のいない猫対策活動員設置要綱

西宮市所有者のいない猫不妊手術助成金交付要綱

ノラ猫も飼いネコも同じ麻酔を使用します

(ドミトール+ベトルファールを皮下注射します

 そしてイソフルランで麻酔をかけます)

血管を糸で結紮する(縛る)のではなく電気メスを利用して

血管をシール(密封)します。

•縫合をする時間が無いので手術時間を大幅に短縮することが可能です。

•結果、全身麻酔の時間が短くなり、動物達の負担が軽くなる。

(麻酔のリスクが高い高齢の動物や重症の動物にとって何よりのメリット)

血管シーリングシステム(TESS)使用での利点(まとめ)

血管シーリングシステムイメージ

•①体の中に極力、糸(異物)を残さない手術が可能

→ 縫合糸肉芽腫の予防

•②手術時間が大幅に短縮され、動物の負担が軽減

•③安全、確実な止血が可能なため難易度の高い手術を出来るだけ安全に行う事が出来る

•④去勢・避妊手術から出血の多い腫瘍摘出まで使用可能

ノラ猫の手術  避妊手術    11000円

         去勢手術  5500円


ノーラ犬猫病院が初めてノラ猫の、不妊手術をしたのが、1999.10.20です。

数日前に、動物愛護団体の方から、先生の病院でノラ猫の不妊手術の料金のことで、電話がありました

その時ノーラ犬猫病院の猫の避妊手術は15750円(現在22400円) 

             去勢手術は10500円(現在14200円)でした。

何十頭もいるので、料金を安くできないかと言われました。

一度病院に来てもらってから考えますと答えました

後日電話の方が来られて、話していくにつれて、信用できる方だと思い

猫の避妊10500円(現在11000円) 去勢5250円(現在5500円)でするようになりました

毎年何百頭と手術しました、体重1.5kg以下の子も手術しました

妊娠末期の子も手術しました。

あとから分かったのですが、FIV(+)FeLV(+)の子も手術しました。

術前に健康状態、血液検査等ができません。

ノラ猫たちは、一生に一度くらいしか病院に来ることはありません

だから、麻酔、縫合糸、手術器具、抗生剤、血管シーリングシステム

は飼い猫と全く同じものを使用します

不妊手術をすることにより、以前より少しでも快適な生活が送れるように思います

すべての猫を病院で飼うことはできません

病院医いる13匹は、元ノラ猫,元飼い猫です。

TNRとは

『T』Trap(トラップ):捕獲すること

地域猫を捕獲する際にいろいろと注意が必要です。猫と人、お互いの安全のためにも捕まえる時は捕獲器を使います。捕獲器は動物病院や保護団体などから借りることができる場合もあります。

・猫がケガをしないように気をつける

・捕獲器を仕掛けている間、その場所から離れない

・猫が捕獲器に入った場合は速やかに布などで捕獲器全体を包み込む

以上のようなことに注意して、捕獲を行っています。

捕獲器に入った猫は何が起こったかわからなくなり、暴れてしまうことがあります。捕獲器を布で包むことで外の景色が見えなくなり猫は落ち着くことができます。

『N』Neuter(ニューター):不妊手術

避妊・去勢手術することで、地域猫の数を減らしていくことが可能になります。

オス猫の場合は見た目で判断できますが、メス猫の場合は見た目で判断するのは大変難しいです。不妊手術したかどうか見た目ですぐに判断できるように耳先をカットすることが決まりです。

『R』Return(リターン):元の場所に戻す

不妊手術をしたあとは術後の経過観察をします。経過良好ならば、元の場所に猫を放します。地域猫を放置するのではなく、ご飯をあげたり、健康管理も継続して見守ることになっています。ご飯は置きエサをせずに食べ終わるのを待ち、後片付けや掃除をします。

地域猫の取り組みは徐々に広がっています。ご飯の時間や場所を決めたり、トイレの掃除をしたり…飼い主はいないけれども、地域住民やボランティア団体によって管理することで地域猫の安全が守られます。

全ての人が猫好きとは限りません。地域猫の理解を得るためにも、住民同士のコミュニケーションもとても大切です。